遠隔読影のメリット・デメリット
遠隔読影のメリット
放射線科医とは画像の専門家です。
基本的に、アンギオなどの手技以外では、
一日中読影業務に追われているわけですから、
当たり前ですが、内科や外科の先生方よりも、画像が読めます。
内科や外科の先生方は、
ご自身の専門分野の画像診断は読めても、
他部位に至っては読めない人が大半です。
仮に読めたとしても、
毎日一日中画像とにらめっこしている放射線科医には普通は勝てません。
つまり、放射線科の専門医が読影することにより、
専門家でしか気付かない異常所見を拾い上げることができます。
当たり前ですが、
これが最大のメリットです。
「餅は餅屋」だということですね。
そしてもう1つ大きなメリットがあります。
それは、読影業務を一任することにより、
先生方の診療時間の大幅な短縮になるということです。
読影医からしますと、
できたら依頼してくださった先生方にも
画像を見て欲しいというのが本音ですが、
仮に画像を見なくても、
レポートを見ればよいからです。
そこには
・異常所見の拾い上げ。 ・緊急性の有無。 ・フォローの必要性。
などが記載されています。
もちろん緊急性がある場合には、
すぐにお電話でお知らせ致します。
また、緊急で読影して欲しいということにも、対応可能です。
これが、週に1度の非常勤医師では対応できません。
また、所見について疑問なことなどがあれば、
基本的にはいつでも読影医はお答えいたします。
遠隔読影のデメリット
とはいうものの、もちろんデメリットもあります。
それはランニングコストがかかってしまうということです。
遠隔読影を依頼する相手にもよりますが、
大手であっても、ASPを利用する場合であっても、
月々のランニングコストがかかります。
具体的には、月額基本料金+読影料(通信料はここに含めます。)です。
1件あたりかかるコストについては、
遠隔読影の値段(読影料)はいくら?を参照ください。
ランニングコストが高いと感じるようであったり、
ご自身で読影した方がよいとお考えならば、
遠隔読影を導入する必要はないでしょう。
遠隔読影を導入して管理加算を得る手法は終わりました。
リスクヘッジのため、
診療時間短縮のため、
多少ランニングコストがかかっても、
専門家に読影してもらえて、
結果、検査数も増えていく。
とお考えになられるような方ならば、
遠隔読影の導入に向いています。
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